欅坂46「風に吹かれても」のポイントは“狭く速いボーカル”? 楽曲の構造から読み解く
2017.10.28
欅坂46の5枚目のシングル『風に吹かれても』。
ノリの良いアコースティックギターと「トゥルットゥットゥー」と口ずさむイントロからは、軽快、爽快、楽天的といったキーワードが浮かぶ。シリアスなニュアンスが多かった今までのこのグループにはないテイストだ。この冒頭の明るい印象を、ほとんど変化させることなく最後まで維持し、斬新な展開や転調は一切行わない。この爽やかな曲調、あるいはミュージックビデオにおける”笑顔”や”黒スーツ”といったビジュアル面での視覚的インパクト、その第一印象一発で勝負を仕掛けたシングルである。では、そうした印象を抱かせる楽曲の構造を分析してみたい。
展開の早さ
曲の展開はシンプルにAメロ→Bメロ→Cメロ(サビ)を繰り返し、Dメロを挟んで最後はまたCメロで締める、J-POPの最もオーソドックスなスタイルだ。こうした正攻法な進行も相まってか、これまでの欅坂46のシングル曲のなかでは最もあっさりとした印象を抱く。それを端的に示すデータが下記だ。
「シングル表題曲の最初のサビまでにかかるおおよその時間とBPM」
1st サイレントマジョリティー 1分8秒 BPM:123
2nd 世界には愛しかない 1分38秒 BPM:136
3rd 二人セゾン 1分23秒 BPM:130
4th 不協和音 1分6秒 BPM:120
5th 風に吹かれても 53秒 BPM:126
(※「二人セゾン」はサビ始まりのため2回目のサビまで)
引用元(欅坂46「風に吹かれても」のポイントは“狭く速いボーカル”? 楽曲の構造から読み解く – Real Sound|リアルサウンド)より引用しています。
今回記事ではカットしましたが、展開フェチの自分にとっては「避雷針」がめちゃ好み。細かく見ると5段階(ABCDE)でかつ間奏(F)まで登場するヒャダイン顔負けの多展開型。なのにABC→DEABC→F→DE (※→は転調)でサビ部分DEが2度しか登場しないこの余裕!
— 荻原 梓 (@az_ogi) 2017年10月28日
そういえば今回歌詞については省いたけども、詞語りもそれはそれで面白いと思う。たとえば”風”って、秋Pよく使う言葉だけど昔AKBに使ってたもの(「風は吹いている」etc)とは全然違うものだな、とか。
— 荻原 梓 (@az_ogi) 2017年10月29日
エキセンに「誰もが風見鶏みたいに風の向き次第で〜」ってフレーズがあったりして、もう最近の”風”は、こと欅については、ほとんど少女たちを惑わせる時代の流れみたいな意味合いで登場するよねっていう。(乃木坂は三番目の風、だっけか)
— 荻原 梓 (@az_ogi) 2017年10月29日
まあ、詞語りはかなり記事に入れづらいですが…
— 荻原 梓 (@az_ogi) 2017年10月29日
Twitterの反応
サビまでの距離感は考えたことなかったなぁ
今回の表題曲は確かに違いますよね
そして、避雷針は素晴らしい
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