【欅坂46にやってきた、季節はずれの転校生】

　今年4月にシングル『サイレントマジョリティー』で鮮烈なデビューを果たした、乃木坂46に続く坂道シリーズのアイドルグループ「欅坂46」。センターの平手友梨奈を筆頭に、厳しいオーディションをくぐり抜けた才能あふれる女の子たちによる最強の布陣で、シングルはオリコン初登場第一位、女性アーティストのデビューシングル初週売上げ歴代第一位という記録を樹立したモンスターグループだ。
　デビュー当時、そんな彼女たちの中に一人だけ違うデザインの制服を着たメンバーがいたことを知っていただろうか。彼女の名前は、長濱ねる。長崎県出身の18歳（※当時の年齢）、所属グループは「欅坂46」ではなく「けやき坂46」。現在のけやき坂46は計12名で活動しているが、当時は長濱ねる一人だけという状態で、欅坂46メンバーの中にいる彼女の姿は、まるで季節はずれの転校生のようだった。

引用元：ローリングストーン日本版

【なぜ、彼女だけが途中加入だったのか】

「乃木坂46さんのホームページを見ていたら、たまたま新しいグループの募集告知を見つけて、親にも言わず勝手に申し込んだんです。それまでオーディションなんて受けたことがなかったし、受かるはずがないと思っていたんですよね」

　厳格な家庭で育ったという彼女は、それまで親や教師に反抗することもなく品行方正そのものだった。中学・高校は「両親が喜んでくれるから」という理由で進学校を選び、当たり前に勉強や部活に励んだ。しかし、ある出来事がきっかけで、それまでの自分の生き方に疑問を抱くようになったという。

「空港のグランドスタッフになりたくて専門学校を志望していたんですけど、進学校だったので良い大学に入るのが当たり前の環境で、センター試験は必ず受けなくてはいけないと言われて。その時、ふと＂いつまでこのレールの上を歩いて行くんだろう＂と思ってしまったんです。オーディションに申し込んだのは、アイドルになりたいというより、今までの自分を打破したいという衝動からでした」

それは彼女にとって生まれて初めての大きな冒険であり、挑戦のはじまりだった。

引用元：ローリングストーン日本版

　現在はグループ内で臆さずその才能を発揮しているが、本人いわく、途中合流というイレギュラーな立場に初めは悩まされることが多かったという。

「合流した時点ですでにホームページも出来ていて、メンバーの名前も顔も発表になっていたし、冠番組も始まっていた状況だったんです。さらに初めてのイベント＂お見立て会＂も終わった後で、グループとしての絆がちょっとずつ強まっている時期だったので、その中に入るのは正直すごく不安でした。私自身、ちょっと人見知りというか自分から率先してオープンに行くことが出来ないタイプで、欅坂のメンバーも人見知りが多かったので最初の頃は距離のとり方が難しかったですね」

そんな状態を打開すべく、合流してしばらくは受け入れてもらうための努力と気遣いを惜しまなかった。

「みんなのためになることをするにはどうしたらいいのかを考えて、当然ながら振りの練習は一生懸命やって、その他にも本当に小さいことなんですけど、みんなが出る時にドアを押さえて一番最後に出たり、楽屋の後片付けをしたり、そういうのは誰も見ていなくても率先してやるようにしていました。昔から部活が運動部だったのもあって、全然そういうことが苦じゃなかったんですよね。結果的に、それを見てくれていたメンバーが＂ねるがそういう性格だから自然と受け入れることが出来た＂と言ってくれて、すごく嬉しかったのを覚えています。みんな人見知りなだけで、仲良くなりたいけど行けなかったんだよって」

引用元：ローリングストーン日本版

引用元：http://rio2016.2ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1478141083/

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