1.この勢いはどこまでいく？欅坂46総出演ドラマ放送決定

　これには驚いた。デビューから3ヵ月で主演ドラマを決めるとは。飛ぶ鳥を落とす勢いとはまさにこのこと。 今後も、まさかな、と思うことが次々に発表されるかもしれない。本気だなぁ。こちらも本気でついていかないとすぐに置いていかれそう。

　そんなわけで、既報の通り、 テレビ東京系で7月からスタートするドラマの主演を決めた欅坂46。

　タイトルは「徳山大五郎を誰が殺したか？」。

　反射的に、知らねーよ！と叫びたくなるタイトルだが、コメディ＆ミステリー学園ドラマになるらしい。確かに、タイトルはもちろん、公式で公開されているストーリーからもミステリー要素はぷんぷん匂ってくる。

　しかし現段階ではお触り程度の情報しか出ていないので、欲求不満になっている方も多いと思う。ええい、もっと情報をよこせ！と憤っている方もいるはずだ。

　そもそもこんな少ない情報ではドラマについて多くを語ることはできない。でも、だからこそ想像力を働かせて書いてみる。きっとどこよりも早いドラマの考察となって話題になるだろう（悪い意味で話題になってほしくはないが……）。

　そういうわけで今回は、まだはじまってもいないのに、「徳山大五郎を誰が殺したか？」を探る記事となっている。きっとこれを読めばドラマが待ち遠しくてしかたなくなるはずだ。

　
　……お願いだから最後までついてきてね（精一杯のキュートボイスで

 

2.徳山大五郎を演じるのは誰か？

　タイトルにも使われているぐらいだから、徳山大五郎を誰が殺したか、これが物語の鍵になることは間違いない。ということは、大五郎役はキーパーソン。きっと大御所をつれてくるだろう（いきなり死んでるけど。

　坂道グループの先輩、乃木坂46のドラマ「初森ベマーズ」では、自身のMVで共演した手塚とおるさんや、津田寛治さんが出演している。そのことになぞらえば、欅坂もかつて共演した方が起用される可能性が高い。

　しかしデビューして間もない欅坂。まだ人脈も少ない。まさか大五郎役として、土田晃之さんや澤部佑さんは出てこないだろう。このふたりは出演するにしても、「ウォーリーを探せ」のように、分かる人には分かるように、出てほしいと思っている。あまり前に出すぎると身内ネタが強過ぎて興醒めしてしまう。まあ、もともとが身内向けと言われたらそれまでだが。

　それじゃキーパーソン大五郎は誰が適任か。

　ここでみなさんに質問。

　大五郎と聞いて何を思い浮かべますか？

　俺とおまえと？

　いや、それ焼酎。

　そうじゃなくて、有名なキャラクターがいるじゃないですか。

　はい、どーん！

　ちゃーん！

　超絶有名なドラマ「子連れ狼」の大五郎である。知らない方はお父さん（おじいさん）に聞いてみよう。きっと目をキラキラさせて語りだすはずだ。冥府魔道と付け加えればなおよし。

　この「子連れ狼」にはとても有名な曲がある。これはドラマを知らなくても、どこかで聞いたことがあると思う。

　♪しとしとぴっちゃん　しとぴっちゃん

　どうだろう。

　きっと頭でメロディーが流れているはずだ。

　そしてこの歌詞にこそ、「徳山大五郎を誰が殺したか？」を演じる人間のヒントが隠されていた！

　しとしとぴっちゃん　しとぴっちゃん……

　しとしとぴっちゃん　しとぴっちゃん……
　
　しとしとぴっちゃん　しとぴっちゃん……

　しとしとぴっちゃん　しとぴっちゃん……

　しとしとぴっちゃん　しとぴー！！

　おまえが大五郎か！

　見える、見えるぞ。この格好で教室に倒れている姿が！　人口呼吸をしようとしたメンバーが、「やだ、こんな人とファーストキスになっちゃう……」と恥じらう姿も見える！　最後はみんなでウンチョコチョコピー！　これでどんな落ちだって許される！

　うん、徳山大五郎は「GO!皆川」さんで間違いない！

　それじゃその皆川さんを……じゃなくて大五郎を殺したのは誰なのか。

3.徳山大五郎を殺したのは誰か？

　誰が先生を殺したのか！？

　と公式で熱く煽っているぐらいなので、ここにあっと驚く仕掛けがあるのは明白。ちなみにわたしがドラマのラストで一番驚いたのが「QUIZ（TBS系列）」。このドラマは、落ちを知らないまま最後まで一気に見てほしい。決して心地よいクライマックスではないが、「そうだったのかああああ」というカタルシスはとてつもない。古いドラマだがぜひ。

　閑話休題。

　ミステリーには視聴者をあっといわせる仕掛けは必要不可欠で、大五郎殺しはその仕掛けの一端を担うだろう。普通に考えれば、欅坂メンバーの誰かが犯人というのが順当。外部犯がいると見せかけつつ、実は一番身近なクラスメイトが犯人のほうが話を作りやすい。

　とはいえ、もし誰かががあやしい言動を繰り返した果てにそのまま犯人になったり、ちゃぶ台返しのように全員犯人だったら、全力のウンチョコチョコピーでテレビを破壊してしまうかもしれない。安直！安チョコチョコピー！　誰が犯人かも大切だが、そこに至る過程はしっかり描いてほしいところ。

　それじゃ、とりあえず今ある情報だけで誰が殺したかを予想しますか。

　うん、でもまあ、これは簡単ですよ。

　大五郎の生殺与奪の権利を持つのは誰ですか？

　そう原作者です。

　キャラクターを生かすも殺すも作者次第。

　「子連れ狼」の原作者は、小池一夫さん。

　小池……小池……小池！

　分かったで！工藤！

　うちにも小池さんがおるやないか！

　あんたが犯人で間違いなしやで！

　ごめんなさい＿○／|＿

　でもどうだろう、この推理。

　犯人役は「GO!皆川」さんで、犯人はみーちゃんこと小池美波！

　皆さんこの記事をぜひ覚えておいていただきたい。もし当たったらおひねりを。外れたら……いや、結果が出る前に外れる（負ける）こと考えるバカいるかよっ！
　

4.欅坂の初陣となるドラマに大きな期待を寄せて

　まじめ（作者はいたってまじめです、コレマジ）に考察してきたが、いかがだっただろうか。

　実績のある監督や脚本家の名前が並んでいるが、当の本人たちはほとんど演技素人。その演技力を危惧する声もでている。一方で、演技云々ではなく「彼女たちが出演する」ことに価値を見出し喜ぶ向きもある。

　どちらも正しい。そもそもドラマの見方に間違いなんてない。おもしろいと思う見方もあれば、つまらない、不満を感じる見方もある。賛否両論が起きて当然。むしろ賛否を投げかけるような挑戦的な内容にしてほしいとも思う。せっかくだから型破りなことをして驚かせてほしい。だからこそのGO!みなk(ry

　わたしはストーリーを気にする質なので、その点で言うと、ちょっと気になることがある。

生徒たちが登校した途端、担任教師の徳山大五郎の死体を見つけて誰もが右往左往している。「まだ生きてるかも？」「人工呼吸とかすれば…」そのうちに背中にナイフが刺さっているのを見つけ、死んでいることを悟る。こうなったらどこかに隠さなきゃ…。
（土曜ドラマ２４「徳山大五郎を誰が殺したか？」公式サイト）

　公式サイトからストーリーを一部抜粋したが、これを読む限りではかなり無理がある。死んでいることを悟った生徒が、「こうなったらどこかに隠さなきゃ」となる思考の流れが理解できない。普通であれば職員室に飛んでいき、他の先生に報告するはずだ。それができない理由がここではすっぽり抜けている。イントロダクションでも、「ひょんなことから通報せず」とある。

　当然、すべてのストーリーが明示されていないのは分かっている。誰もが疑問を抱くように書いたということは、ここの真相が話の肝なのだろう。ならば、しっかりと説明をして進めてほしい。ミステリーと銘打っているのだから、キャラクターの動きに納得感が必要になる。なぜそう言ったのか、なぜそう動いたのか。そのすべてが伏線になるのがミステリーだ。どこかが適当だと、すべてが上滑りする危険性がある。

　コメディの部分もあるだろうが、意味不明な力押しで笑わそうとすれば、それはただの茶番になる。そうなってほしくはない。アイドルドラマと思って見たけどすげーなこれ、と話題になってほしいと切に願う。

　とまあ、いろいろ言ってきたが、楽しみであることは確か。おそらく「ひらがなけやき」も出演するだろうし、毎週楽しみに見るのは間違いないだろう。

　

　欅坂46出演ドラマ「徳山大五郎を誰が殺したか？」。

　2016年7月スタート。

　熱い夏がやってくるぜ！